オオカミがいなくなり
鹿を捕食するものがなくなった森
木々は痩せ
土地も痩せ
土の保水力も下がり
川が蛇行するようになった
この森にはオオカミが必要なのだ
私の中のオオカミは
どこにいったのだろう
湖面に映る月を見て
吠えるオオカミよ
その凶悪さゆえに
殺されていなくなった
私の森は
荒れ果てているよ
お前も私の一部なのだ
その凶悪さすら、美しいのだ
凶悪さは私の中の神性の一部である
凶悪さを否定するならば
私は私の神性に一生気づくことはないだろう
私の中のオオカミを殺してしまうと
私は崩壊する
森が死んでしまうように