色々な目

幼い自分の目
少し大人の自分の目

少女の目
老人の目

男性の自分の目
女性の自分の目

様々な目を行き来して
今の目がある

落ち込んでいる時の目は
いつの自分の目だろうか

落ち着いている時の目は
どんな自分の目を使っているのだろうか

いろんな自分の目が
その時の自分の気分を作っている

深海を浮上する
クジラの目を手に入れたら
今の自分はどんな風に見えるだろうか

空高く山を見下ろす
鷹の目になったら
泣いている自分は泣き止むだろうか

夜の森を飛ぶ
ふくろうの目を持ったら
必要以上に闇を恐れないだろうか

土の中を掘り進む
モグラの目になったら
地中深く掘り進んでいくのだろう

人間は目を行き来して、生きている
自由に目を行き来することができるんだ

いろんな目を持って
それからまた、幼い自分の目に戻ろう