私の馬

彼方向こうにともる光を目指して
荒れ狂う水を向こう岸へ向かって泳ぐ

荒波に揉まれながらも
私はもう恐れない
私は私の馬とともにあるから

彼は勇気があり、荒波などへっちゃらだ
私は彼に促され、飛び込み、向こう岸の光を目指す

光のある岸に上がると
そこには光はなく、ただ蛇があるだけだった
あの光はどこへ行ったのか

途方に暮れて立ちすくんでいると
一匹の赤い蛇が私に近づき
私の左肘を噛んだ

蛇の毒が私の体の中に入り
私は私自身が光るものとなったのだ

私の父と私の先祖たちのたどり着けなかった向こう岸へ
私は私の父とその先祖たちの導きによってここに至る

私は世界を照らす光となる
生まれた時からそうであったように
今、またそのことを思い出したのだ