雷魚を食べる女

空から降ってきたものを、私は手で受け止めた。
空から降ってきたものは、水の中に入ってきて、私の下にきた。

それは、炎になって、私を燃やす。

初夏の草地にスターオブベツレヘムがたくさん咲いていた。
ライギョを食べる夢。

冬眠する仔

冬の夜が暗く静まりかえっている
私たちも深く眠りにおちる
穴にこもって冬眠する熊たちが春に訪れを夢見てまどろむように
母なる大地の懐に抱かれて、まだ見ぬ双子の片割れと出会うだろう

この深い闇の暗さに、光り輝く一つの小さな光が灯る
あたたかく強い光は、わたしの内側に確かにあった
この暗闇が教えてくれた
闇の中の一筋の光の強く美しいことを
光の中の影が深く濃く力強いことを

2020.3.4描き終え。

北の冬は寒くて暗い。雪に閉ざされた家はまるで穴蔵の中にいるようだった。
ふと、どこかで見た、太い木の中に眠る小熊たちの映像を思い出した。
穴蔵の中の双子の子熊を描きたくなったのだけど、熊は描いているうちに狐みたいになった。

Journey of the Inner World through Drawing Watercolors

水彩画による内的世界への旅路

〜水彩画を描くことを通して、自己の内的世界と向き合った3年間の記録〜

※このプロジェクトは、SHASの卒業制作として発表したものです。

物語の始まり

アストラルヒーリングのクラスを終えてしばらく経った頃、ふと、水彩で自由に絵を描いてみようと思い、絵筆をとった。

誰かに見せるための絵ではなくて、
ただただ自分のためだけに、自由に描いてみよう。

そう思った時、
ああ、これまでは、常に誰かの目を意識していたのだ
だから自由に絵を描くことができなかったのだ、と気づいた。

そこから夢で見た光景などを絵に描き始めた。
時折、詩のような言葉をメモに書くようになった。

物語が始まった。